広島大学医学部歯学部ラグビー部
平成13年の西医体



30年目の霞ラガーズ
平成13年度卒 後藤 景介

 平成13年夏,この年も雨模様でした。私がこの伝統ある霞ラガーズの一員となってこのかた,晴天,土煙り舞う神鍋というのを見たことがありません。小出さん(平成14年卒業予定)いわく,「貴様が雨男だ。」とのことですがさすがに学2になるまで雨ばかりだとそうかもしれないとも思ってしまいます。 

 話はやや遡りますが,私が入部してからは霞ラガーズは受難の連続であったように思います。1年目は私を含めてギリギリの人数で,入部3ヶ月,全くの素人の私も山口大学との1回戦に出場しました。(と言っても開始間もなく負傷退場してしまいましたが。)2年目は状況は変わりませんでしたが,前年と全く同じメンバーで西医体に挑むこととなりました。当時のキャプテンの小出さんによるスタート,ランパスだけで練習終了しかも2台で走り続けるという今でも鮮明に思い出される練習をこなし,神鍋へと乗り込みました。甲斐あって金沢医科大学を相手に勝つことができた時には涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。その年,学4の先輩方が引退された後に残ったのはわずか4名。歯学部ラグビー部と合同チームを組みそれでようやく県リーグを戦えていた有り様でした。そして3年目には西医体棄権という最悪の事態を迎え,このまま部がなくなってしまうのではと本気で思うこともしばしばありました。 

 ところが昨年,今年と新入部員に恵まれたこともあり,西医体への出場が叶いました。1〜3年生が大部分,西医体経験者はわずか3名,残りは初体験のメンバーで試合に挑みました。1回戦の相手は大阪大学でした。事前にビデオを入手したりインターネットで試合結果を調べたりで相手を研究し,相手の得点パターンや失点パターンを調べ,当たり強そうなセンター陣での勝負を避け,失点の多い22m内でのラインアウトでしっかりモールをつくってゲインしていこうといった作戦を立てて試合へ臨みました。しかしいざ試合となるとフォワード陣で攻め込まれ,頼みのラインアウトもガタガタで,逆に相手にラインアウトで押し込まれサイドを突かれてしまいました。実際に戦うと外の方が弱いように感じたので外に回しウイングで勝負することへ切り替え立て直し,何度も敵ゴール前へ攻め込みましたが,あと一歩のところで得点できず,力及ばず敗れてしまいました。私が先輩方に味あわせていただいた勝利の喜びというものを後輩達に伝えることはできませんでしたが,それでも西医体というものの大きさは感じてもらえたとは思いました。また,試験期間中にもかかわらず西医体出場に協力してくれた歯学部の部員たちにはただ感謝するのみである。(彼らは夏休みになってから追試でヒイヒイ言っていた)  

 現在は部員も増え,練習にたくさんOBの先生方も来て下さり,霞ラガーズは活気をとりもどしつつあります。この先まだまだ私もプレーヤーとして頑張ってゆくし,後輩がもっともっと増えるようあたり構わず部員を勧誘し,西医体で少しでも多く勝ちたいと思います。そして(雨でなく)夏の暑い日ざしと土煙りの中でラグビーをやりたいなとも。